2012年02月05日

はじめに 背景の概要

当ブログは、ある出来事を背景にしており、これまでにも何度かその詳細を記事にしてきました。
しかし、私の文章にも感情的な面があり、優先すべきことを十分には伝えられずにおりました。
今回は、その背景の概要を、できるだけ簡潔に述べたいと思います。

大山顕さんが、デイリーポータルZに自作として公開した「手のりポッド」は、私がある掲示板で公開していたテトラポッドのペーパークラフトを、私に無断で加工編集したものでした。
参考にしたとか、偶然似てしまったとかではなく、データそのものを加工編集したということです。

比較画像

上記は、大山さんの「手のりポッド(Internet Archive)」と私のペーパークラフト(※初出時)を、倍率を調節してキャプチャし、それぞれの色を赤・青に変更した上で合成したものです。
(※レイアウトの関係上、画像は縮小されています。クリックで等倍に表示されます。)
根拠となる数値や考え方が同じなら、中央のコウモリ型が同一になるのもおかしくありませんが、縮尺が違うのに右上の「のりしろ」形状まで同一になるのは、大山さんが盗作をした証拠です。
なお、私が作図した際は、その根拠となる数値のいくつかを私独自の判断で決定していますので、コウモリ型が同一になる偶然の可能性も、極めて低いことになります。

「手のりポッド」の記事を見たある方たちが、大山さんの許可を得た上で、「手のりポッド」を元に型紙を起こし、消波ブロックのぬいぐるみ、「テトぐるみ」を製作されました。
「テトぐるみ」は、販売だけでなく型紙の公開もされ、多くの方の手によって自作されました。
ここで、「テトぐるみ」とその作者の名誉のために、いくつか御知らせすべきことがあります。
「テトぐるみ」の作者は、大山さんから盗作の事実を知らされてはいませんでした。
大山さんは、型紙の使用を私に無断で許可しただけで、「テトぐるみ」の制作には参加しておらず、大山さんを製作者の一人とするのは、大山さんの記事や言動を原因とする誤解です。
「テトぐるみ」の型紙は、私のペーパークラフトからも作れるもので、「手のりポッド」のオリジナルの要素は反映されておりません。
私と「テトぐるみ」の作者は既に和解し(※大山さんとは和解していません。)、その他の問題も解決した上で、販売や型紙の公開が再開されております。
つまり、「テトぐるみ」は盗作ではないということを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

「手のりポッド」の型紙を手助けに、いくつかの創作が生まれたのはすばらしいことです。
しかし、「テトぐるみ」の存在を知った当時は、素直に喜ぶことができず複雑な思いでいました。
それでも、悪意があっての盗作ではなく、これぐらいは問題ない、そんな判断からの行動だと思っていましたから、話し合えば理解しあえるし、嫌な思いも消えてくれると期待していました。
大山さんによると、加工編集してるうちに、自分が作ったものだと思い込んでしまったそうです。
紆余曲折はありましたが、大山さんも盗作を認め、反省し、話し合いは和解へと向っていました。
ところが、偶然見つけたある動画から、大山さんの嘘を知ることになります。

(まいにちいっしょ)トロ・ステーション第914回 ニコニコ動画あんてな
上記の動画は、2009年5月10日〜23日の2週間、ゲーム機上に配信された番組で、大山さんが「手のりポッド」や「テトぐるみ」の作者として出演しています。
(※動画中、「手のりポッド」をきっかけに「テトぐるみ」のアイデアが生まれ、御自身もその場にいたかのように大山さんは話していますが、実際には、「テトぐるみ」の作者は「手のりポッド」の公開よりもずっと前にそのアイデアをある掲示板に書き込んでおられ、私もそれを確認しております。)
大山さんが私に盗作の事実を認めたのは、この番組が配信される3日前の5月7日のことでした。
取材自体はそれ以前のことですが、大山さんには放送を事前に止めることができたはずです。
盗作を認めたあとも、陰では自作だと吹聴し続け、盗作行為を繰り返していたのです
予定された2週間、この番組は配信され続け、多くの方を騙しました。
大山さんからの事後報告などはなく、偶然見つけなければ番組の存在すら知らずにいたのです。
この件について説明を求めましたが、その回答も無く一方的に連絡を拒まれ、今に至ります。
そして、驚くべきことに、盗作を認めた後の2009年6月、大山さんが「テトぐるみ」を持参して雑誌の取材を受けられていたことを、ずっと後になって偶然知ることになります。
もちろん、事前事後の報告などはありません。
まだ見つかっていないだけで、他にも同様のことが行われているのかもしれません。

現在、大山さんの書いた記事は、謝罪文へと差し替えられています。
@nifty:デイリーポータルZ:記事「手のりポッド」について
@nifty:デイリーポータルZ:記事「『テトぐるみ』がかわいい」について
(※「テトぐるみ」の製作・販売を大山さんがしたという記述がありますが、もちろん嘘です。)
これらを御覧になった方の多くは、一応の解決をしたと判断されたかもしれませんが、実際には御互いが納得したものではなく、一方的に掲載されたものでした。
盗作はもちろん問題ではありますが、その対応の不誠実さこそ、私が問題としているところです。
大山さんが、いつか自らの過ちに気付き、本当の意味での反省をされることを期待しております。
大山さんのサイトでは、今でも「手のりポッド」は自作として紹介されています。
盗作は今も継続しているのです
posted by Mcguffin at 18:03 | Comment(4) | TrackBack(0) | はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大山顕さんは他の記者さんのテーマに恥ずかしげもなく追従したり
取材協力者への配慮がなかったり
文章にへんな媚や自己愛の片鱗が多くて
いい印象がありませんでしたが、
本当の盗作まで行い、しかも誠意の無い対応しかしてないのですね…
何だか納得しました


Posted by たぬきち at 2013年08月31日 06:55
なんとなく。。。わかるよ
Posted by 悪人? at 2013年09月06日 23:15
デイリーポータルZの無間地獄(ランダムで過去記事を表示する機能)で偶然謝罪文を見かけ
いろいろググってたどり着きました

そして「大山顕」で画像検索してびっくり
マツコの知らない世界の、団地の回で出てた人だw

今回の件とは全く関係ないのですけど
一人よがりで、あまりに押し付けがましい団地(の魅力)の紹介に
人当たりの良いマツコさんも普通に切れてました
放送ほぼ全て見てますけど、そんなおかしな雰囲気になったの、この回だけだったな

明らかに若干頭がおかしい人だったので
こんな事件起こしたのも妙に納得してしまったり・・・

ご心境お察しします
Posted by 通りすがり at 2014年02月25日 20:43
謝罪文はかなり踏み込んでいたので、その後の誠意にない対応に驚きました。
大山顕氏の文章を載せるポータルサイトや本を出版している出版社は、盗作歴のある書き手をかかえるリスクを自覚するべきですね。
ネット上で影響力がある相手との戦いは、本当に不利ですが、テトぐるみの作者とできた信頼関係と筆者さんの説明に救われる思いです。
Posted by パンション at 2021年06月06日 19:01
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