2010年04月06日

大山顕氏の不正について 03

当記事は、「大山顕氏の不正について 01」「02」からの続きです。
未読の方は、「01」から順に御覧ください。

■ 5月18〜25日
この頃、同時に私は自分自身の行動も省みていました。
不動テトラに無断でテトラポッドのペーパークラフトを公開したこと自体、問題があったのではないかと考えはじめていました。
正直なところ、最初にペーパークラフトを公開したときは、何も気にしていませんでした。
クルマやバイクのペーパークラフトを公開してる方がいるのは知っていましたし、それと同様のことだと特に問題を感じていませんでした。
そもそも、そういったことを気にするという発想自体がその頃は無かったと思います。
実は、今の今も、許可を取る必要があるのかよくわかっていません。
サイト上にテトラポッドの絵や写真を掲載しても、特に問題ないと思うのですが、ペーパークラフトやWeb3Dも、その魅力を伝える表現の1つで、同じことなのではないかと思ったりもするのです。
ただ、そのよくわからないことを、わからないまま勝手に判断していたことには問題がありました。
5月18日、無断でペーパークラフトを掲載していたことを詫び、改めて、ペーパークラフトやWeb3D(※当時既にローカルでは製作していました。)について、今後の掲載の許可を御願いするため、不動テトラに連絡をし、5月25日、担当の方と電話で御話しさせていただきました。
本件が公になった後ですが、大山さんとの間でのトラブルについても、報告と御詫びをさせていただき、改めて掲載の継続を御願いをさせていただいています。
その際、私の住所・氏名・電話番号等も御知らせしました。
その上で、私自身の判断で、テトラポッドのペーパークラフト等を公開させていただいています。

また、この頃、偶然下記の動画を見つけました。
(まいにちいっしょ)トロ・ステーション第914回 ニコニコ動画あんてな
トロ・ステーションという、PS3PSPといったゲーム機上に配信されるニュース番組に大山さんが出演され、「テトぐるみ」を紹介されたときの、その配信された動画です。
こんなことまでしていたのかと驚きました。
私はゲーム機など持っていませんので、この動画がなければ知ることもなかった事実です。
この事は、大山さん自ら報告してくるべきことなので、私からは問い合わせをしませんでした。

■ 5月27日
Mcguffin → デイリーポータルZ
はじめの段階で素直に謝ってくれれば、私は許すつもりでいました。
4月28日のメールで、記事を削除せず残すようにお願いしたのは、証拠保持のためだけでなく、それ以上に、削除することで、安易に問題の解決として欲しくなかったからです。
記者とは関係なく、記事自体はどちらも面白いので、読者から取り上げたくはありません。
それはデイリーポータルZとも共通した考えだと思います。
他にも、「手のりポッド」を資料として創作をされている方がいることは、検索で知っていました。
今まさに何かを創ろうとしている方もいるかもしれないわけで、その邪魔をするような結論は避けたいと思っていました。
私が大山さんにそれを願ったように、私自身も他人の創作を尊重したいと思うのです。

■ 5月28日〜6月2日
正確な日付はわかりませんが、この期間のいずれかの日、私と大山さん・デイリーポータルZの担当者で、電話で直接話すことになりました。
大山さんによると、以前に作図をしたりする経験があったらしく、スキルの面でもソフトウェアなどの環境の面でも、御自身で作ることができると「思い込む」条件はあったそうです。
また、以前にドアストッパーを計測して製作しようとしたことがあったらしく、そのときの記憶と混同したと説明されました。
しかし、仮にそれを信じたとしても、ドアストッパーから作ったという思い込みの説明に過ぎません。
私のペーパークラフトを加工し、それを自作として公開してしまったことは事実で、何故そんなことをしてしまったのかという疑問が残っているのです。
「どこまでを自分の作品としていいのか、曖昧になることがあるので、気をつけないといけない。」
そんなことを自戒を込めて話したら、大山さんが、
「まさにそうなんです。いつの間にか全部自分で作ったと思い込んでしまって。」
そんな風に返してきました。
私のペーパークラフトを加工編集している間に、作業が終わったときにはすっかり自分で作ったと思い込んでいたと言うのです。
(いや、違う。どこまで引用として許されるのか、注意しないといけないと言いたいんだけど。)
そんなことを思いながら、言葉を呑みました。

「自分で作ったと思い込んでしまった」という説明に、納得できたわけではありません。
「手のりポッド」には、円形部分が本来のサイズよりも1%強大きいという間違いがあります。
例えば紙の厚さを考慮したとか、何かしらの考えがあってのことかとたずねましたが、ただ実物を計測して求めた結果だということでした。
「手乗りポッド」の作図には、作図データの角度や長さを高い精度で測れる環境(ソフト)と、中高生程度の数学の知識が必要ですが、それがあれば円の正確な大きさも容易く求まるはずなのです。
それすらできないのに、自分で描いたと思い込めるものなのか、私には疑問です。

面取り部分の処理の方法についても、同じことが言えます。
読者のために組み立てやすさを優先し、面取りを省略したこと自体は理解できます。
ただ、「手のりポッド」は、面取り加工を省略したものではなく、面取り箇所を削除したものでした。

面取り箇所の削除

その結果、高さが4%ほど低くなり、本来のフォルムよりもずんぐりとした形状になっています。
文字通りに面取り加工を省略していれば、組み立てやすさに影響することなく、より実物に近いフォルムになっていたはずです。

面取り加工の省略

私は「手のりポッド」のデータにさわったときにこのことを知り、「手のりポッド」に感じていた違和感を理解すると共に、愕然としました。
もう少しちゃんとしたものを作ってほしかったです。
これは、私のペーパークラフトのデータに少し手を加えただけで済ませた大山さんの怠慢によるもので、そうでなければ、修正するだけの能力が無かったということでしょう。
一から作図していればこんなことは起こるはずもなく、そのことからも自分で作ったものではないと気付けたはずなのですが、なぜ気付けなかったのでしょうか?

実は、私の勘違いでなければ、「手のりポッド」を資料として創作された作品に、「手のりポッド」の狂ったフォルムを信じ、そのフォルムに更に面取り加工を施したと思われるものがあるのです。

「手のりポッド」の被害

大山さんの記事には、(私が作った)面取り加工されたペーパークラフトの写真(画像1画像2)も掲載されていましたので、「手のりポッド」も正確な作図がされていると信じたのかもしれません。
省略された面取りを再現する意図があったと思いますが、結果として脚先を2回削り取ることになり、より歪んだ形状になってしまっています。
大山さんがちゃんとしたものを作っていれば、この作品はもっとすばらしいものになっていたはずで、それだけに、大山さんの行為はあまりにも軽率だったと思うのです。
大山さん御本人が一から創ったものなら、私もこんな文句は言いません。
他人のファイルを無断で加工するなら、せめてその意図やこだわりを読み取って、ちゃんとしたもの作ってほしいと思いますし、できないなら、その時点で連絡してくれれば、私もアドバイスぐらいはすることが出来たのです。
無断で自作としてしまう人には、協力しようがありません。
著名人なら、御自身の言動の影響力を理解し、他人の創作の邪魔はしないでほしいと思います。

0.5〜80トンの18種類のサイズがあるテトラポッドは、それだけ大きさにバリエーションがあるにもかかわらず、全て同じ形状(相似形)をしています。
研究しつくされた結果なのだと思います。
大山さんは、テトラポッドのフォルムが好きだなどと書かれていますが、実物よりもずんぐりとした形状のまま修正もせずに妥協できた大山さんは、本当にテトラポッドが好きなのでしょうか?
一般の人にはどうでもいい事でも、本当に好きなら、そこはこだわるとこだと思うのです。
「テトぐるみ」だけでなく、「手のりポッド」を資料に創作された作品の多くには、共通したこだわりを感じることが出来ましたが、「手のりポッド」にはそれがありません。
ペーパークラフト同様、テトラポッド自体にについても、それを創った人に対する敬意を感じることができないのです。
記事を書いたり写真集を出すために、「テトラポッドが好き」って事にしてるようにすら、そう思い込もうとしているようにすら、私には見えました。

結局、この日は大山さんの話を信じることができず、逆に悪い印象を抱いてしまいました。

■ 6月3日
Mcguffin → デイリーポータルZ
大山さんに対して、疑いを抱いてしまっています。
いくつか質問するので、矛盾の無い回答で、その疑いを解消してください。
電話で話したときには疑っていましたが、このときには大山さんを信じようとしていました。
大山さんの言葉を、そのまま全て信じたというわけではありません。
「加工している間に自分で作ったと勘違いした」という説明には、矛盾があると思います。
「ドアストッパーから作った」と記憶を書き換えたように、今度は、「加工している間に勘違いしてしまった」と記憶を書き換えたのだと思いました。
大山さん御自身も、自らの不正を受け止めるためには、そのように理解する他なかったのではないかと推測しました。
そうであるならば、それは意図的な嘘ではなく、大山さんにとっての真実だということになります。
電話で感じた「謝罪の気持ち」だけは、信じてあげてもいいのかと思いはじめていました。

その反面、大山さんはとても危ういと思いました。
それまで、大山さんは意図的に嘘をついていると思っていましたが、たとえそれが記憶のすり替えから起こる嘘だったとしても、大山さんの発言に信用性がないということに、変わりはないのです。
追求すると、また違う記憶が生まれるのかもしれません。
これまでの作品や記事・言動の中に、記憶のすり替えを伴う不正は無かったのでしょうか?
ものを創ったり、発信したりする立場にいる人は、一度嘘をついたら終わりなんだと思いました。

■ 6月5日
この頃には、デイリーポータルZを介さずに、大山さんと直接やり取りをすることもありました。
大山さんとの電話でのやり取りで、和解へ向けて今後の対応を話し合いました。
まず、6月3日にも伝えていたように、後日、いくつかの質問事項をテキストで渡すので、それに答えることで、大山さんに抱いている疑いを晴らしてほしいと御願いしました。
その上で、当初は表沙汰にする必要も無いと考えていたが、ここまでこじれてしまった以上、2つの記事に謝罪文を追記し、読者に事情を説明することで記事を継続してほしいと御願いしました。
2つの記事と「テトぐるみ」の販売で発生した利益については、私も含めて誰も利益を得ないかたちで処理して欲しいという要望を出し、暗に寄付するように誘導しました。
その上で、海の安全を守るような活動に寄付することを提案しました。
(※後日、寄付は強制するものでは無いと考えを改め、判断を御自身に御任せしました。私は寄付先を知りませんが、それにはそういった事情もあります。)
読者や「テトぐるみ」を購入された方も、そういった活動へ使われたと知れば、納得をしてくれるのではないか、そんな考えがありました。
その反面、今になって考えると、消波ブロックのメーカーも文句が言いづらいだろうという、姑息な計算をしていた部分もあったように思います。
本来であれば、メーカーの判断を仰ぐべきだったのかもしれません。

実を申しますと、「テトぐるみ」の販売で発生した利益について、何パーセントかを支払ってもらうといったことも、はじめは考えたりもしました。
ただ、それだと、大山さんが私にされたことと同じ事を、「テトぐるみ」の作者御二人にするようなもののような気がして、卑しく思えて辞めることにしました。
「テトぐるみ」については、製作段階から直接協力したかったというのが、素直な気持ちです。
友人へ書いた相談のメールを読み返すと、「テトぐるみ」の作者御二人には申し訳ないが、不正な手続きによって発生してしまった利益は、一旦寄付という形で放棄してもらい、改めてそれ以降の「テトぐるみ」の販売を許可しようと、5月8日の時点では考えていたようです。
その頃はまだ、大山さんのことを信じきることができない中で、「テトぐるみ」の作者御二人に対しても、疑いの気持ちが消えたわけではありませんでした。
その反面、私も「テトぐるみ」はすばらしいと思っていましたので、御二人からも購入をのぞむ方からも、「テトぐるみ」を取り上げたくないという強い思いがありました。
私がもっと早い段階で抗議しなかったために、「テトぐるみ」の作者御二人に迷惑をかけてしまったという、後ろめたさを感じる部分もあり、だからこそ、早く解決したいという思いがありました。
(※繰り返しますが、「テトぐるみ」の作者に不正がないことは、後日確認が取れています。)
しかし、大山さんとの話し合いがこじれていく中で、私が販売の許可をできる立場にないということに気付きました。
ペーパークラフトを型紙に流用することと、その型紙を公開目的に利用することは許可できても、型紙の公開自体は御自身の責任よるものですし、「テトぐるみ」の販売については許可できる立場にはありません。
作品としての「テトぐるみ」は守れても、商品としての「テトぐるみ」は守れませんでした。

この頃、大山さんとの電話連絡の際、今回の問題を、今までに仕事で関わった出版社やTV局等に報告することを御願いしました。
大山さんの話をたとえ信じたとしても、今回の不正は御自身が意識せずに起こしたことで、そうであるならば、同様のことが他にもあるかもしれないからです。
また、今後同じ間違いを繰り返さないために、周囲の人にも注意してもらう必要があるはずです。
もう、誰にも迷惑をかけてほしくないという思いがありました。

■ 6月11日
大山さんの謝罪の気持ちは感じていましたので、6月3日に提案した質問の件も、もういいと、デイリーポータルZに伝えました。
今更大山さんの発言の矛盾を突いても仕方がないと思いましたし、質問事項をテキストに起こす作業も面倒でした。
一番大切なことは、大山さんが反省をされているということ、もう二度と同じあやまちを犯さないということです。
そう感じることが出来たら、今回のトラブルも、意味を見出すことが出来ると思いました。
人を疑うことよりも、信じることの方が楽なのです。
追記文には、以下の注文を出しました。
1) 私の名前やハンドルネームを伏せ、匿名性を守ってほしい。
2) 「テトぐるみ」の作者御二人の名誉のため、御二人が今回の不正に関与していないことを明言してほしい。
3) 追記文の掲載にあたり、「テトぐるみ」の作者御二人も御自身のブログ等を修正する必要があるかもしれないので、修正のタイミングを合わせるなどといった配慮をしてほしい。
また、大山さんを信じ、追記文の内容については基本的に任せるが、念のため事前のチェックはさせてもらうように御願いをいたしました。

■ 6月17日
「テトぐるみ」の作者御二人に今回の件を説明されたことを、大山さんから報告を受けました。
また、心配していた寄付の件についても、御二人は喜んで賛同してくださったとのことでした。
なんでも、予想以上の利益に、趣味の範囲を超えていると思っていたそうです。
御二人にしてみれば、理不尽な要求だと思っていましたので、私も安心しました。
なお、この頃まで、御二人はまったく不正を知らずにいたということです。
また、後日わかったことですが、その説明も十分なものではなかったようで、「テトぐるみ」についての問題は、既に解決したものだと思われていたそうです。

今回は、以上です。
次回、「大山顕氏の不正について 04」に続きます。
posted by Mcguffin at 22:03 | TrackBack(0) | 不正について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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