2010年04月05日

大山顕氏の不正について 02

当記事は、「大山顕氏の不正について 01」からの続きです。
未読の方は、「01」から先に御覧ください。

■ 4月28日
デイリーポータルZに連絡を入れました。
同時に、問題が解決するまで、2つの記事は削除しないでほしいと御願いしました。
この時はまだ、大山さんにも悪気は無く、問題は引用の範囲の解釈の違いで、どちらが正しいのかは話し合いで解決できると考えていました。
私自身はネットの片隅で楽しんでいたかったので、事を表沙汰にせず、表向きは大山さんの作品として記事を継続してもいいとすら思っていました。
大山さんを許すための連絡だったのです。

その日のうちに、デイリーポータルZには教えていない、ペーパークラフトを公開したサイト上での連絡先に、大山さんから連絡がありました。
記事の掲載前に連絡することも、事後に報告することも可能であったということです。
大山さんは以下のような趣旨の説明で、自らの不正や引用を否定されました。
(※以降、読みやすさを優先して、要約を記述します。)
Mcguffinさん(※私のハンドルネーム)のペーパークラフトも組み立ててみましたが、「手のりポッド」はテトラポッド型のドアストッパーを計測して製作したものです。
2つのペーパークラフトの一致は、模型を計測して作ったものが類似するといったレベルではないということを、既に確認していました。
そういった失礼がないように、ちゃんと確認してから連絡をしたのです。
また、以下のような趣旨の発言もされました。
「テトぐるみ」に興味があれば、進呈するので連絡してください。
私のブログには多くのテトラポッド好きの方が訪れ、メールをいただくようになりました。
上級者向けとして、あなたのペーパークラフトを紹介したいと思います。
近々、テトラポッドの写真集なり、もっと出来のよいクラフトなりを作りたいと考えているので、意見を聞かせてほしい。
私をからかっているのだと思いました。
ちなみに、現時点で私は大山さんから「テトぐるみ」のプレゼントは受け取っておりません。
テトラポッドの写真集の件は、下記の記事で触れられたものと推測されます。
「住宅都市整理公団」別棟:デイリーポータルZに書いたネタ
■手のりポッド(08/02/15)
 テトラポッドも好きなぼく。ペーパークラフトを作ってみた。裏話だが、「ジャンクション」の企画と同時に編集の方に提案していたのがテトラポッド写真集だった。まあ、「テトラポッドは分かりづらい」ということでジャンクションになったわけですが。でもいつかテトラポッド写真集を出したいといまも思っている。話に乗ってくれる出版社の方、連絡をお待ちしております。
(※大山さんの書籍販売の手助けはしたくないので、amazonへのリンクははずしました。)
この時点で、大山さんは私を騙し通すつもりでいると判断しました。
そして、そのことで、私は「テトぐるみ」の作者にも疑いを持ちはじめてしまいました。
(※その疑いは、2010年1月にやっと晴れることになります。)

同日、デイリーポータルZからも連絡があり、公開データ・公開日時等と、具体的な改変箇所に関して、情報を求められました。

■ 4月29日
デイリーポータルZに詳細な状況を説明しました。
データの一致を証明するため、CAD上で検証したときのスクリーンショットも送付しました。
これ以降のやり取りは、基本的にデイリーポータルZに間に入っていただくことになります。
デイリーポータルZにも責任はあるのですが、現実的に考えて不可避な出来事だったと思います。
デイリーポータルZにしてもライターの良識を信じる他はなく、ある意味では被害者でもあると、私は考えています。
このとき、デイリーポータルZを責める気持ちはありませんでした。
どちらの意見が正しいのか、中立な立場で判断してくれる存在が欲しかったのです。

■ 5月7日
デイリーポータルZから連絡があり、要点は以下のようなものでした。
掲載にあたっては、事前に了解が必要であったことを確認しました。
該当記事を引き続き掲載させていただきたいと考えております。
掲載の継続にあたり、展開図を参考にした旨及び、感謝の文言を記載させてください。
やっと認めたかという思いの反面、「参考にした」「感謝の文言」という表現が引っかかりました。
「参考にした」ということは、「加工した」とは認めていないということなのか?
「謝罪の言葉」ではなく、「感謝の文言」?

■ 5月14日
デイリーポータルZに連絡しました。
大山さんは、どのように説明されているのでしょうか?
pdfファイルを元に改変したと認められているのでしょうか?
それとも、あくまでもドアストッパーから作成したが、了解を得る必要があるだけの類似が偶然出来てしまった、と説明してるのでしょうか?

■ 5月21日
デイリーポータルZ → Mcguffin
「先方のファイルの全体を参考にし、そこから部分的に改変を加えて図面を作成した」
ことを認めています。
デイリーポータルZが間に入ったため、誤解を与えたかもしれませんが、最初の段階から参考にしたことを全面的に認め、事前に確認を取らなかったことも非を認めています。
「参考」という言葉がまた出てきました。
「最初の段階」では、ドアストッパーを元に作ったと説明していたはずです。
よくわからなくなってきました。

Mcguffin → デイリーポータルZ
大山さんは、デイリーポータルZと私に違う報告をしているのではないでしょうか?
私はドアストッパーから製作したと説明を受けています。
「参考」という表現が曖昧に感じます。
参考の有無に関わらず、ペーパークラフトがよく似たものになるのは自然なことで、「参考」にされることは問題にしていません。
例えば写真でも同じ事で、参考にしようがしまいが、たまたま似たアングルから撮影することだってあるだろうし、被写体の方からそのアングルを求めてくることだってあるでしょうから、似てしまうことを(私は)問題にはしていません。
ただ、他人の写真を画像編集ソフトで加工して、「私が撮りました。」というのはおかしいと思いませんか?
もう一度確認しますが、大山さんは「加工」したと認められたのですか?
大山さんに伝わりやすいように、写真にたとえて話してみました。

■ 5月22日
デイリーポータルZ → Mcguffin
大山さんは、ファイルを加工して作成したことを全面的に認めています。
ドアストッパーを元に作ったと説明したことについては、その時点では原稿作成時のことを正確に記憶していなかったとのことです。
その後検証作業を行った結果、加工していたことが判明し、非を認めました。
それまで、「ドアストッパーから作った」という説明を打ち消す報告がなかったため、5月21日の「改変」という言葉もはっきりしていませんでした。
ファイル自体を「改変」したという意味にも取れますが、作図自体は一から描き起こしたもので、のりしろの形状や配置・面取りの省略といった部分について、私のペーパークラフトから「改変」したとも解釈ができました。
「参考」という表現をされたことも混乱を招いたのですが、やっとはっきりしました。
5月21日のメールと合わせて読むと、「最初の段階」とは遅くとも5月7日のことで、その時点でファイルを加工して作成したということを認めていたということになります。

Mcguffin → デイリーポータルZ
記憶違いという説明を、信じることが出来ません。
検証画像を見て、ドアストッパーからという説明ではごまかしきれないと観念したのでは?
そもそも、ドアストッパーから作ったという記憶はどこから生じたのでしょう。
そんな記憶違いが起こるものなのでしょうか?
仮にその勘違いが事実なら、御自身で作図ができると思い込むだけのスキルや環境を持っているはずですが、大山さんのデータを見る限りそのようには思えません。
1) 嘘で言い逃れをしようとしたことも含め、ちゃんと事実と認めてください。
2) 1)を認めない場合、ドアストッパーの記憶がどこから来たのか、納得のいく説明をしてください。
3) 後からまた、「あれは記憶違いだった。」と言い訳されるのは困るので、4月28日の大山さんからのメッセージを、記憶違いを修正した上で提出し、その内容について今後同様の言い訳をしないと誓ってください。
4) もし、大山さんが私と同じ立場だったら、どんな風に思うのか教えてください。
大山さんの写真を編集加工した誰かがいたとして、「自分が撮影したものだと勘違いした。」などという言い訳を、事実として信じることができますか?
当時、pdfファイルは印刷専用で、簡単には編集できないファイル形式だと思っていましたので、そこまでするのかという驚きを感じていました。
(※実際、「手のりポッド」をpdfからdxfファイルに変換する際は、友人の協力が必要でした。)
だからこそ、加工したという記憶は残っているはずだとも思ったのです。
不正を犯した罪悪感から、忘れるはずなどないと思いますし、たとえ「引用」と解釈していたとしても、やはり忘れてはいけないことです。
ドアストッパーから作ったという思い込みは、私を言いくるめるための嘘だと思いました。
逆に、加工したという記憶が本当に無かったとすれば、そういった行為を抵抗なく日常的に繰り返していたため、特に記憶にも残らなかったのではないか、そんな疑いすら抱きました。

今回は、以上です。
次回、「大山顕氏の不正について 03」に続きます。
posted by Mcguffin at 21:19 | TrackBack(0) | 不正について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック