しかし、私の文章にも感情的な面があり、優先すべきことを十分には伝えられずにおりました。
今回は、その背景の概要を、できるだけ簡潔に述べたいと思います。
大山顕さんが、デイリーポータルZに自作として公開した「手のりポッド」は、私がある掲示板で公開していたテトラポッドのペーパークラフトを、私に無断で加工編集したものでした。
参考にしたとか、偶然似てしまったとかではなく、データそのものを加工編集したということです。
上記は、大山さんの「手のりポッド(Internet Archive)」と私のペーパークラフト(※初出時)を、倍率を調節してキャプチャし、それぞれの色を赤・青に変更した上で合成したものです。
(※レイアウトの関係上、画像は縮小されています。クリックで等倍に表示されます。)
根拠となる数値や考え方が同じなら、中央のコウモリ型が同一になるのもおかしくありませんが、縮尺が違うのに右上の「のりしろ」形状まで同一になるのは、大山さんが盗作をした証拠です。
なお、私が作図した際は、その根拠となる数値のいくつかを私独自の判断で決定していますので、コウモリ型が同一になる偶然の可能性も、極めて低いことになります。
「手のりポッド」の記事を見たある方たちが、大山さんの許可を得た上で、「手のりポッド」を元に型紙を起こし、消波ブロックのぬいぐるみ、「テトぐるみ」を製作されました。
「テトぐるみ」は、販売だけでなく型紙の公開もされ、多くの方の手によって自作されました。
ここで、「テトぐるみ」とその作者の名誉のために、いくつか御知らせすべきことがあります。
「テトぐるみ」の作者は、大山さんから盗作の事実を知らされてはいませんでした。
大山さんは、型紙の使用を私に無断で許可しただけで、「テトぐるみ」の制作には参加しておらず、大山さんを製作者の一人とするのは、大山さんの記事や言動を原因とする誤解です。
「テトぐるみ」の型紙は、私のペーパークラフトからも作れるもので、「手のりポッド」のオリジナルの要素は反映されておりません。
私と「テトぐるみ」の作者は既に和解し(※大山さんとは和解していません。)、その他の問題も解決した上で、販売や型紙の公開が再開されております。
つまり、「テトぐるみ」は盗作ではないということを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。
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